多くの事を包み込む中国茶藝
中国茶藝が中国各地で独特の発展を遂げていた中国。民族、土地、茶産地等で色々な茶藝が確立されていた。
習慣、風習、歴史等の背景がある事を知って頂きたい。
中国茶藝という4文字には本当に多くの事が含まれている。
陳教授と余教授の願いと私の願いがシンクロ
陳教授と余教授が願った中国茶藝をきちんとした形で残すという決意。茶藝師という資格は中国茶藝のプロを養成したという証明であり、
中国茶藝をしっかりと理解し表演出来るという証なのです。
どちらが主張する訳ではなくその立場は平等であるべきと仰っています。
「実力のある茶藝師養成に力を貸して頂きたい。」
二人の教授から話をして頂いた時に私は断りました。
私は中国茶を学ぶ一人の日本人に過ぎないので、
お二方の教授のような実力はないので引き受けられないと。
陳教授と余教授は落胆してしまった事を今でも忘れない。
若輩者の私にここまで期待して頂いた事に感激しましたが、
引き受けられないと言った自分の実力に腹が立った。
「先生方の期待を裏切ってしまい本当に申し訳ありません。
重要なのは私の実力がどれほどあるかという事だと思います。
もし私に実力がなければお二方に迷惑をかけてしまいます。
数ヶ月以内に私がテキストを作り上げてお持ちします。
その時に判断して頂くことは可能でしょうか?
私もやるからには先生方の足を引っ張る訳にはいきません。
形が消えている中国茶藝のあるべき姿を多くの方に知って頂きたい。
中国茶藝に特化した交流の場を設けられるように頑張りたいと思います。」
そしてChineseLife茶藝講座がスタート
多くの資料と書物を毎日見続けて20回の授業で紹介し、茶藝の基礎部分を学んで頂くようにするにはどうすれば良いか?
多くの問題を抱えながら1行ずつ作ったのが現在の教材。
そして数ヶ月後に完成して、南昌にいる陳教授と余教授に見て頂きました。
ChineseLife茶藝講座のコンセプト
中国茶藝の講座において私が納得できない部分。・良い茶葉を使用しない。
・わかりやすい教材がない。
・淹れ方が文章でしか紹介していない。
・勉強した後のフォローアップがない。
上記の4点を解決する事が私の目標だった。
お二方から認可して頂いた内容
あまりにも知識に偏ってしまう内容にならないように構成し、中国茶の面白い部分を紹介しながら茶藝の基礎を学ぶ内容。
「想像していた以上の出来映えで楽しく勉強できる」と賞賛して頂き、
ChineseLifeの茶藝講座がスタートするようになりました。
認可して頂きましたが不足な部分も多々
認可して頂いた事はすごく嬉しかったですが、その結果にはまだまだ満足していませんでした。
全ての教材を作り上げていないという事が大きかった。
DVDの制作も全然手がつけられていない状態でもあった。
交流の場を築くという事も実ははっきりと見えていなかった。
2年の月日をかけて完成した
認可して頂いてから制作に取りかかってから、ほぼ2年の月日をかけて完成することが出来ました。
途中、店舗の移転などもあり中断した時期もありました。
今までしたことがなかったDVDの編集を終え、
メンバーHPを設立する所まで行き着くことが出来ました。
大高中国茶学校の目標と目的
最後に私達の目標と目的を記します。目標:中国茶藝を多くの方にきちんと理解して頂きたい。
目的:中国茶藝という言葉が明確化されない現代において、
しっかりとした定義づけ及び茶藝勉強の場を提供する事。
国家資格から社団法人資格へ
2016年12月16日に中国政府の発表により、国家資格とされていた茶藝師が資格リストから外れました。
今後は、国家資格としての資格の発行は出来なくなりました。
中国が培ってきた茶藝師の受け皿が用意されずに空中分解へ。
中国で9年間の茶藝教育に携わり、国家試験官を通じて見た世界。
国宝級の方々が練り上げた中国を代表とする大切な資格。
自分の人生をかけて茶藝師の普及を志す決意をしました。
中国から様々な支援と支持が
中国の協会や団体や教育関連の方々と提携しながら、わかりやすく作り上げたオリジナルの教材を使用します。
学術的な部分やケミカルの部分もしっかりと中に組み込みました。
土作りから始まり、綺麗な作法で淹れるまでを学んで頂きます。
美味しいお茶には、必ず裏付けのあるプロセスがあります。
この根本がわからなければ、その先はわかりにくいと思います。
外国語を話すのに話せても発音が違えばなかなか伝わりません。
最初からしっかりと学んで頂ければいくらでも応用出来ます。
雰囲気ではなく、確かな実力を
何となく良さそうな感じがするからではなく、学んだ方がしっかりと理解出来、応用出来ることが私達の教育方針です。
実力のある茶藝師教育を常に努力して参ります。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
中国茶藝を守るという決意で全ての内容を制作しています。至らない点や不適切な言葉遣いがあったかも知れません。
最後までご覧頂き誠にありがとうございます。
皆様の中国茶Lifeがより充実する事を心から願っております。